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こちらは「コップ座」の方向約6500万光年先の渦巻銀河「NGC 3981」です。明るい中心部分を取り囲む渦巻腕(渦状腕)が、まるで宇宙空間に溶けていくかのように淡く広がり、遠方にある背景のいくつもの銀河が透けて見えている様子が捉えられています。
![【▲ 渦巻銀河「NGC 3981」(Credit: Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: R. Colombari & M. Zamani (NSF’s NOIRLab))】](https://sorae.info/wp-content/uploads/2024/06/spiral-galaxy-NGC3981-DECam-NOIRLab-iotw2425a.jpg)
画像を公開した米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、NGC 3981の不規則な渦巻腕の形状は、過去に遭遇した別の銀河との重力を介した相互作用の影響によるものではないかと考えられています。
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この画像はチリのセロ・トロロ汎米天文台にあるブランコ4m望遠鏡に設置された観測装置「ダークエネルギーカメラ(DECam)」の観測データをもとに作成されました。DECamはその名が示すように暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置で、画素数は約520メガピクセル、満月約14個分の広さ(3平方度)を一度に撮影することができます。当初の目的である暗黒エネルギー研究のための観測は2013年から2019年にかけて実施されました。
冒頭の画像はNOIRLabから2024年6月19日付で公開されています。
Source
- NOIRLab – The Unfurling Spiral Arms of NGC 3981
文・編集/sorae編集部