【▲ 9 Hour 55 Min 30 Sec of JUPITER Rotating in Real-Time – With Background Music】
(Credit: James O'Donoghue; Imagery from NASA/ESA/Hubble/A. Simon(GSFC)/J. Schmidt)

漆黒の宇宙に浮かぶ雄大な木星の姿を眺めながら音楽を楽しむ。そんな印象を受けるこちらの動画、再生時間はなんと10時間弱に及びますが、これにはしっかりとした理由があります。

動画を作成したのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する惑星科学者のJames O’Donoghue(ジェームズ・オドノヒュー)さんです。オドノヒューさんはこれまでにも太陽系の天体に関するさまざまな動画を公開しています。

【▲ 木星の自転をリアルタイムで再現した惑星科学者ジェームズ・オドノヒューさんの動画より(Credit: James O'Donoghue; Imagery from NASA/ESA/Hubble/A. Simon(GSFC)/J. Schmidt)】

【▲ 木星の自転をリアルタイムで再現した惑星科学者ジェームズ・オドノヒューさんの動画より(Credit: James O'Donoghue; Imagery from NASA/ESA/Hubble/A. Simon(GSFC)/J. Schmidt)】

今回オドノヒューさんが公開したこの動画では、9時間55分30秒で1回転する木星の自転がリアルタイムで再現されています。動画の木星は静止画ではなく、実はゆっくりと回転しているのです。

惑星は、若い星を取り囲む原始惑星系円盤の中で、ガスと塵を材料に形成されると考えられています。オドノヒューさんによれば、大きな惑星ほど形成時により多くの物質を取り込むことになりますが、取り込まれた物質は動いているため、同時に自転の速度もより速くなるのだといいます。木星は太陽系最大の惑星であり、太陽系で最も速く自転する惑星でもあります。

なお、オドノヒューさんが過去に公開した次の動画では、太陽系の8つの惑星や2つの準惑星、太陽、月のサイズと自転を見比べることができます(実際の10時間を動画では1秒に短縮)。こちらもあわせてお楽しみ下さい。

【▲ Selected solar system objects to scale in size, rotation speed and axial tilt】
(Credit: James O'Donoghue; NASA/Hubble/Cassini/JHUAPL/SwRI/Solar System Scope processing)

 

関連:太陽系12天体の重力を比較 同じ高さから物体を落とすと…?

Source

  • Image Credit: James O'Donoghue; Imagery from NASA/ESA/Hubble/A. Simon(GSFC)/J. Schmidt
  • James O'Donoghue - 9 Hour 55 Min 30 Sec of JUPITER Rotating in Real-Time – With Background Music (YouTube)

文/松村武宏