【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機「ニュー・ホライズンズ」が撮影した「夜側から見た冥王星」です。
2015年7月14日に冥王星へ最接近してその表面を撮影したニュー・ホライズンズは、冥王星から徐々に離れつつある間に夜側の様子も捉えました。
暗闇の中に浮かび上がる冥王星を取り囲む光のリングは、大気中に幾重にも重なる「もや」の層です。このもやは、窒素やメタンなどの大気成分が紫外線によって変化し生成される有機化合物(ソリン)の微粒子で構成されていると考えられています。
ニュー・ホライズンズとは
ニューホライズンズは2006年にNASAによって打ち上げられた宇宙探査機です。2015年7月に史上初めて冥王星と衛星カロンの接近観測を行い、2019年1月には太陽系外縁天体「アロコス」(以前はウルティマトーレの愛称でした)の観測を実施しています。
また、2021年4月17日には、ニューホライズンズが太陽から50天文単位(約75億km)離れた地点を通過したとNASAから発表がありました。
現在、ニューホライズンズの運用チームは、次に探査する太陽系外縁天体を捜索しています。探査機の原子力電池は2030年代後半まで持つ予定で、今も星間空間に向かって航行しています。
ニュー・ホライズンズの関連記事
- 冥王星を離れゆく探査機「ニュー・ホライズンズ」が見た氷の地平線
- ニュー・ホライズンズ、まもなく地球と太陽の50倍の距離に。史上5番目の探査機
- 宇宙の明るさはどれくらい? ニュー・ホライズンズのデータから測定に成功
文/sorae編集部