
(引用元:NASA)
作業中のPerseverance。サンプル採取前の調査を行っている様子?
アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、火星探査車「Perseverance」が撮影したRAW画像を日々更新しています。今回ご紹介するのは、Perseveranceのミッション第219週にあたる2025年4月21日に撮影された1枚です。
※…2025年4月21日はPerseveranceのミッション1482ソル目にあたります。1ソル(Sol)は火星の1太陽日を指し、地球時間で約24時間40分に相当します。
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech
- NASA - Mars Perseverance Sol 1482: Front Left Hazard Avoidance Camera (Hazcam)
今回の画像は、Perseveranceに搭載された前方左側の「HazCam (Hazard Avoidance Camera)」で撮影されました。HazCamは前方に4台、後方に2台の計6台が取り付けられており、岩や溝などの障害物を検知して走行経路の安全を確保するほか、ロボットアームを動かす位置の確認にも使われます。
画像の中央やや左には、ロボットアーム先端に装備された観測機器「SHERLOC」と、そのマクロカメラ「WATSON」が写っています。この1枚はPerseveranceが岩石サンプルを採取する前の事前調査を行っている際に取得されたものではないかと考えられます。
火星探査車Perseveranceとは
Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。

編集/sorae編集部