(引用元:NASA)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance」に搭載されている「Mastcam-Z」の左側のカメラを用いて、2024年12月5日(Perseveranceのミッション1349ソル目※)の現地平均太陽時16時4分に撮影された火星の風景です。
※…1ソル(Sol)=火星での1太陽日、約24時間40分。
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
- NASA - Mars Perseverance Sol 1349: Right Mastcam-Z Camera
NASAが公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、Perseveranceが撮影したRAW画像が日々公開されています。ミッション第199週(2024年12月1日~7日)に撮影されたこの火星の風景は、地球の砂漠を思わせる淡い黄褐色で統一され、生命活動を感じさせない静寂が印象的です。また、薄い大気と微細な塵による霞みが遠景に広がりと奥行きを与えています。
火星探査車Perseveranceとは
Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。
Mastcam-Zについて
Mastcam-Zは、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラシステムで、主に火星の地形や岩石を立体的に撮影することができます。2012年8月に火星に着陸した火星探査車「Curiosity」に搭載されたMastcamから改良が加えられており、Mastcam-Zは最大4倍のズームが可能となっています。
なお、NASAによるとMastcam-Zの「Z」は、Zoomを意味するものだといいます。
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編集/sorae編集部