【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance」が撮影した火星の地表です。2024年11月13日(Perseveranceのミッション1327ソル目 )の現地平均太陽時12時9分に取得されました。

※…1ソル(Sol)=火星での1太陽日、約24時間40分。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
  • NASA - Mars Perseverance Sol 1327: Left Mastcam-Z Camera

 

この画像は、Perseveranceに搭載されている「Mastcam-Z」の左側のカメラを用いて撮影されました。Mastcam-Zは、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラシステムで、主に火星の地形や岩石を立体的に撮影することができます。2012年8月に火星に着陸した火星探査車「Curiosity」に搭載されたMastcamから改良が加えられており、Mastcam-Zは最大4倍のズームが可能となっています。

なお、NASAによるとMastcam-Zの「Z」は、Zoomを意味するものだといいます。

火星探査車Perseveranceのマスト部分の拡大画像。Mastcam-ZとSuperCamの設置場所がわかる
【▲ 火星探査車Perseveranceのマスト部分の拡大画像。Mastcam-ZとSuperCamの設置場所がわかる(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

この画像は、Perseveranceが2024年11月10日から16日までに撮影したものの中から、一般投票で選ばれたもので、ミッション第196週の「今週の画像(Image of the Week)」としてNASAが紹介しています。

 

火星探査車Perseveranceとは

Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。

火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。Mastcam-ZとSuperCamはどちらもPerseveranceのマスト、通称“ヘッド(頭)”と呼ばれる部分に搭載されている(Credit: NASA/JPL-Caltech)
【▲ 火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。Mastcam-ZとSuperCamはどちらもPerseveranceのマスト、通称“ヘッド(頭)”と呼ばれる部分に搭載されている(Credit: NASA/JPL-Caltech)】
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編集/sorae編集部

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