(引用元:NASA)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance」に搭載されている「Mastcam-Z」の右側のカメラを用いて、2024年11月27日(Perseveranceのミッション1341ソル目※)の現地平均太陽時12時59分に撮影された火星の風景です。
※…1ソル(Sol)=火星での1太陽日、約24時間40分。
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
- NASA - Mars Perseverance Sol 1341: Right Mastcam-Z Camera
NASAが公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、Perseveranceが撮影したRAW画像が日々公開されています。今週公開された画像は、火星の乾燥した大地と岩が広がる荒涼とした風景です。赤茶色の空や砂地と丘、小さな岩が点在していて、一般的な火星の風景でありながらも、とても静かで孤独な雰囲気の1枚となっています。
火星探査車Perseveranceとは
Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。
Mastcam-Zについて
Mastcam-Zは、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラシステムで、主に火星の地形や岩石を立体的に撮影することができます。2012年8月に火星に着陸した火星探査車「Curiosity」に搭載されたMastcamから改良が加えられており、Mastcam-Zは最大4倍のズームが可能となっています。
なお、NASAによるとMastcam-Zの「Z」は、Zoomを意味するものだといいます。
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編集/sorae編集部