
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは「はくちょう座」の方向約4500光年先に位置している「IRAS 20324+4057」と呼ばれる天体です。その外見から「宇宙のイモムシ」に例えられています。
Source
- Image Credit: NASA, ESA, the Hubble Heritage Team (STScI/AURA), and IPHAS
- esahubble - Hubble sees a cosmic caterpillar
この天体の正体は、長さ約1光年に渡って広がる星間ガスと塵の雲です。イモムシの「頭」の部分には進化の初期段階にある原始星が存在しています。
ガスと塵の雲は右の視野外にある近くの恒星の強い放射によって剥ぎ取られつつあるため、原始星が重い星に成長するのか、それとも軽い星になるのかはまだわかりません。
冒頭の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラ(ACS)とアイザック・ニュートン望遠鏡の撮影データを組み合わせたものです。
関連記事
- 暗黒星雲で生まれた青い星が照らし出す反射星雲の輝き
- 太陽系を中心に「1000光年に及ぶ星を生み出す巨大な泡」の形成過程を解明
- NASAがハッブル26周年記念画像の「バブル星雲」を音に変換
- まるで花火!近隣銀河の星形成領域の鮮明で美しい地図帳
編集/sorae編集部