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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESA/Hubble)

今回紹介するのは、1997年7月にハッブル宇宙望遠鏡(HST)が撮影し、1999年4月20日にESA/Hubbleから公開された、木星の前を衛星イオが通過する瞬間の画像です。

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星と衛星イオの擬似カラー画像(Credit: J. Spencer (Lowell Observatory) and NASA/ESA)
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星と衛星イオの擬似カラー画像(Credit: J. Spencer (Lowell Observatory) and NASA/ESA)】

画像の中央付近に見える茶色っぽい球体がイオで、右下の真っ黒な円がイオの影です。影の直径はイオの直径(約3643km)と同程度ですが、巨大な木星の円盤を背景にすると小さな点のように見えます。それでも、この影の中に日本列島(全長約3000km)がすっぽり収まると考えると、スケール感がぐっと現実味を帯びます。

いっぽうで、画像を見るとイオが木星の表面に触れているようにも見えますが、イオと木星のあいだには約50万kmの距離があります。これは地球から遠く離れた木星圏を望遠鏡で捉えているため、手前のイオと奥の木星との奥行きが圧縮されて写っているからです。

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イオは、木星や他の衛星の重力に引き伸ばされることで内部が加熱される「潮汐加熱」により、太陽系でも最も活発な火山活動を示す天体として知られています。この画像においても、その様子が捉えられており、イオの表面に見える白い箇所は、火山から放出された二酸化硫黄の霜が存在する領域だと考えられています。

なお、この画像の木星が全体的に青白く、普段よく目にするオレンジや黄褐色の姿と異なるのは、紫外線(波長340nm)と紫色光(波長410nm)の2つのフィルターで撮影したデータをもとに色を割り当てた擬似カラー画像であるためです。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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