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【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

こちらは、NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ(Parker Solar Probe)」が、2021年2月の金星への4回目のフライバイで撮影した夜側の姿です。この画像は、広視野カメラ「WISPR」が捉えた画像(左)と、厚い雲を透過する電波で地表を調べた金星探査機「マゼラン」の地形図(右)を比較したものです。

2021年2月の第4回フライバイで、太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」のWISPRが捉えた金星の夜側(左)と、探査機「マゼラン」のレーダー観測に基づく地形図(右)(Credit: NASA/APL/NRL (left), Magellan Team/JPL/USGS (right))
【▲ 2021年2月の第4回フライバイで、太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」のWISPRが捉えた金星の夜側(左)と、探査機「マゼラン」のレーダー観測に基づく地形図(右)(Credit: NASA/APL/NRL (left), Magellan Team/JPL/USGS (right))】

本来、WISPRは太陽風やコロナの構造を観測するために開発されたカメラです。金星の地表を撮影する目的ではありませんでしたが、厚い雲を通り抜けてきた地表のかすかな光を、可視光から近赤外線にかけての波長で捉えました。

NASAによると、金星の地表は夜側でも約460°Cという、鉛をも溶かす高温に達しています。熱した鉄が赤く光るように、金星の岩石自体も熱放射によってかすかな光を放っているのです。

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WISPR画像では、周囲よりも温度が低いアフロディーテ大陸やテルス高地などの高地は暗く、温度が高いアイノ平原などの低地は明るく写っています。この明暗がマゼランの地形図と対応しており、厚い雲の下にある地形が浮かび上がっています。また、金星の縁には、大気中の酸素に由来する淡い発光「大気光」も捉えられています。

10月24日、金星が「内合」に

2026年10月24日は、金星が「内合(ないごう)」を迎える日です。内合とは、地球よりも内側を公転する惑星が、地球から見て太陽の手前に位置することです。

太陽・地球・金星の位置関係と、地球から見た金星の満ち欠け・見かけの大きさを示した模式図(Credit: 国立天文台)
【▲ 太陽・地球・金星の位置関係と、地球から見た金星の満ち欠け・見かけの大きさを示した模式図(Credit: 国立天文台)】

これまで日没後の西の空で「宵の明星」として輝いていた金星は、見かけの位置が太陽に近づくにつれて、夕空では見つけにくくなっていました。内合を境に、今度は日の出前の空へと移っていきます。

内合のころ、金星は地球に近づき、見かけの大きさも大きくなります。今回の内合時の地球との距離は約4000万kmです。ただし、内合は太陽と金星の見かけの位置関係を表すもので、地球との最接近の瞬間と必ず一致するわけではありません。

このころの金星は、太陽に照らされていない夜側をほぼ地球に向けています。月でいえば新月に近い位置関係となり、見かけの位置も太陽に近いため、観察は極めて困難です。誤って太陽を見る危険があるため、双眼鏡や望遠鏡を太陽の近くに向けないでください。

地球からは見えにくくなった金星ですが、その夜側でも地表は高温に保たれ、かすかな光を放っています。パーカー・ソーラー・プローブの画像は、厚い雲の下に隠された、そんな金星の姿を伝えています。

内合を過ぎた金星は、やがて日の出前の東の空で「明けの明星」として見えるようになります。国立天文台によると、11月1日の明るさはマイナス4.2等で、その後は徐々に明るくなり、11月30日にはマイナス4.9等の最大光度を迎えます。

 

編集/sorae編集部

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参考文献・出典

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