
(引用元:NOIRLab)
こちらは、おうし座の方向約440光年先にある「プレアデス星団(M45、すばる)」の一部を写した画像です。中央で明るく輝いているのは、星団の星のひとつ「メローペ(Merope)」。そのまわりを、青い光がぼんやりと包んでいます。

この青い光は、宇宙を漂うガスやちりの雲が、星の光に照らされて輝いているものです。夜霧が街灯に照らされてぼんやり光るのと同じしくみで、こうした天体は「反射星雲」と呼ばれます。
メローペは太陽よりも表面温度が高く、青白い光を放つ星です。その光が雲のちりに当たって散らされ、ちりは青い光ほど散らしやすいため、雲はいっそう青みがかって見えます。
よそから青い雲
プレアデス星団の星たちは、生まれてから約1億年たっていると考えられています。約46億歳の太陽と比べると、星としてはまだ若い部類です。まだ若い星団なので、まわりの青い雲も、星が生まれたときの材料の残りのように見えます。
ところが、1980年代に電波や赤外線で観測した結果、この雲は星団が生まれたときの材料の残りではないことがわかりました。もともと星団とは関係なく宇宙を漂っていた雲が、今たまたま星団と同じ場所にあり、星団の星たちがその中を通り抜けているのです。
2003年に発表された研究では、星団に迫る雲がもう1つある可能性も示されました。星の光を細かく分けて、途中のガスが吸い取った光を調べたところ、1つ目の雲とは別に、星団の西側から近づいてくる雲の存在を示す手がかりが見つかったのです。星団と2つの雲が同時にぶつかり合う例は、当時ほかに知られていませんでした。
2019年に発表された研究でも、星団と雲が偶然出会っているという見方が改めて支持されています。写真に写るプレアデス星団の青い雲は、宇宙を旅する星団と雲がたまたま出会った、長い時間の中の一場面なのです。

編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- NSF NOIRLab - The star Merope in the Pleiades (noao0315b)
- NSF NOIRLab - Three-body collision in the Pleiades (noao0315)









