
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
【▲ ゲール・クレーター内のアイオリス山(シャープ山)のふもと、グリーンヒュー・ペディメント(Greenheugh Pediment)のパノラマ画像(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)】 
【▲ キュリオシティの進路を示したもの。矢印の向きに移動。”ワニの背中”に遭遇したことで迂回していることが分かる(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS, sorae加筆)】 
【▲ ゲール・クレーターの上空画像。中心部がアイオリス山。赤色がキュリオシティのミッション開始地点(2012年)、黄色が”ワニの背中”に遭遇した地点(2022年)、青色が2025年11月の現在地(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS, sorae加筆)】
(引用元:NASA)
こちらは、NASAの火星探査車「キュリオシティ」が2022年3月23日に撮影したパノラマ画像です。探査を行っているゲール・クレーター内のアイオリス山(シャープ山)のふもと、グリーンヒュー・ペディメント(Greenheugh Pediment)に広がるギザギザの岩肌の地形は、運用チームが「ワニの背中(gator-back)」と呼んでいたもので、当初の想定よりも鋭利な岩が続いていました。
Source
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
- NASA JPL - Curiosity's 360-Degree Panorama of Gator-Back Rocks on Greenheugh

これらの岩の正体は、長年の風で鋭く磨かれた風稜石(ベンティファクト)です。砂岩でできた岩盤は特に硬いと報告されており、キュリオシティのホイールはミッション初期に同種の鋭い岩で損傷を受けた経緯がありました。
広告
そのため運用チームは、ホイールの損耗を抑えるために、走行制御アルゴリズムの改良や鋭い地形を避けるルート選定を進めていました。しかし、この地域では予想以上に風稜石の帯が続いていることが確認され、別ルートへ迂回する判断が下されました。(近接観察は2022年3月15日、迂回決定は同年3月18日)

グリーンヒュー・ペディメントはアイオリス山のふもとに広がる緩やかな岩盤斜面です。キュリオシティは当時、山肌に刻まれた層をたどり、水の関与が示唆される堆積の履歴を調べることで、古代火星が微生物に適した環境だった可能性を探っていました。

編集/sorae編集部
関連記事
- まるで珊瑚? NASA火星探査車キュリオシティが見つけた不思議な形の岩石
- NASA火星探査車キュリオシティが純粋な硫黄の結晶でできた岩石を発見
- NASAの火星探査車キュリオシティが火星の空に浮かぶ美しい雲を撮影
- 火星に刻まれた古代のさざなみの痕跡 NASA火星探査車キュリオシティが撮影
























