【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


こちらは、NASAの火星探査車「キュリオシティ(Curiosity)」に搭載されているマストカメラ(Mastcam)を使って2025年3月9日(ミッション4476ソル目※)に撮影されたパノラマ画像の一部です。画像には色補正が施されており、肉眼で見る火星の風景とは色合いが異なります。

※…1ソル(Sol)=火星での1太陽日、約24時間40分。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
  • NASA - PIA26552: Curiosity on the Road to Boxwork Formations

 

火星探査車キュリオシティが2025年3月9日に撮影したデータをもとに作成されたパノラマ画像
【▲ 火星探査車キュリオシティが2025年3月9日に撮影したデータをもとに作成されたパノラマ画像(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)】

キュリオシティは2012年8月、直径約154kmのゲール・クレーターに着陸しました。2014 年以降は、クレーター中央にそびえるアイオリス山(シャープ山、高さ約5km)をゆっくり登りながら探査を続けています。

画像手前に転がる丸い岩は、かつて流れた水や今も吹きつける風で角が削られ、硫酸塩を含む地層の一部とみられます。

ゲール・クレーターにはかつて湖があった証拠が数多く残されており、こうした硫酸塩は数十億年前、湖水が縮小して蒸発・濃縮した過程を伝える“地質の記録”として注目されています。

 

 

編集/sorae編集部

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