
株式会社QPS研究所は2025年5月18日、同社の小型SAR(合成開口レーダー)衛星「QPS-SAR 10号機」、愛称「ワダツミ-I」のアンテナ展開に成功したことを発表しました。
ワダツミ-Iは2025年5月17日にアメリカ企業Rocket Lab(ロケットラボ)の「Electron(エレクトロン)」で打ち上げられ、その日のうちに初交信に成功しました。
翌日の18日夕方には収納型アンテナの展開を実施。衛星搭載のカメラで取得した画像や機器の動作情報から、展開に成功したことが確認されました。今後はワダツミ-Iの調整を続けて初画像の取得を目指すということです。
QPS研究所は36機の小型SAR衛星で構成された衛星コンステレーションの構築を目指しています。直近では2025年3月に打ち上げられた「QPS-SAR 9号機(スサノオ-I)」の初画像が、翌月の2025年4月に取得・公開されています。
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文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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参考文献・出典
- QPS研究所 - QPS-SAR10号機「ワダツミ-Ⅰ」のアンテナ展開成功のお知らせ
- QPS研究所 - 2025年5月17日(日本時間)にQPS-SAR10号機「ワダツミ-Ⅰ」が打上げられ、初交信に成功しました