
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した楕円銀河「M49(Messier 49)」。
おとめ座の方向、約5600万光年先にあります。
特徴的な渦巻腕(渦状腕)を持つ渦巻銀河や棒渦巻銀河とは異なり、楕円銀河は目立った構造を持たないタイプの銀河です。

楕円銀河と渦巻銀河の違いは、外見だけではありません。一般的に、楕円銀河では新たな星がほとんど形成されず、渦巻銀河よりも古い星々が多く存在しています。
M49の場合、最後に大規模な星形成が起きてから約60億年経った姿を観測していると考えられています。
太陽系の誕生は約46億年前とされていますから、その頃にはすでにM49の大規模な星形成活動は終息していたことになります。
だからといって、星が少ないというわけではありません。ESA=ヨーロッパ宇宙機関によれば、M49はおよそ2000億の星々で構成されています。
また、M49には約6000個もの球状星団が存在するとみられています。球状星団は数万~数百万個の恒星が重力によって互いに結びつき、球状に集まっている天体です。天の川銀河では約150個の球状星団が見つかっています。
さらに、M49の中心には超大質量ブラックホール(超巨大ブラックホール)が潜んでいます。
その質量は太陽の約5億倍以上で、活動にともなって放射されたX線が観測されているということです。
冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータを使って作成されたもので、ESAから2019年3月18日付で公開されました。
本記事は同日公開の記事を再構成したものです。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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