相互作用する銀河「NGC 672」(右上)と「IC 1727」(左下)(Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA)

【▲ 相互作用する銀河「NGC 672」(右上)と「IC 1727」(左下)(Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA)】

こちらは「さんかく座」の方向にある2つの銀河「NGC 672」(右上)および「IC 1727」(左下)です。中心部分のバルジはNGC 672のほうが明るく見えるものの、どちらも若く高温の青い星々と星形成領域の存在を示す電離した水素の赤い輝きのコントラストが美しい銀河です。

米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、2つの銀河はすぐ近くで隣り合っているようです。NGC 672とIC 1727はどちらも地球からおよそ2000万光年先にあり、互いの間隔は8万光年以上。光の速さで8万年かかる距離と聞くととても離れているように感じますが、銀河からすれば自身のサイズと同程度しか離れていないことになります。

接近したNGC 672とIC 1727は、重力を介して互いに相互作用する銀河のペアとみなされています。アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、2つの銀河ではどちらも約2000万~3000万年前と約4億5000万~7億5000万年前に星形成活動が活発化したといいます。同時に活発化した星形成活動は、NGC 672とIC 1727が過去に繰り返し接近して影響を及ぼしあった結果だと考えられています。

冒頭の画像はアメリカのキットピーク国立天文台にある口径4mのメイヨール望遠鏡によって撮影されたもので、NOIRLabから今週の一枚「A (Galactic) Arm’s Length Away」として2020年5月6日付で公開されています。

 

関連:二重構造の銀河円盤、りょうけん座の印象的な渦巻銀河「M106」

Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA
Acknowledgements: PI: M T. Patterson (New Mexico State University)
Image processing: Travis Rector (University of Alaska Anchorage), Mahdi Zamani & Davide de Martin
Source: NOIRLab / NASA
文/松村武宏

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