熊本では4月14日に起きた平成28年熊本地震によって阿蘇大橋が崩落するなどし、一部地域で物資の配給が滞るなどの問題が起きています。そんな中、アメリカ海兵隊は輸送機「オスプレイ」によって救援物資の運搬を行なうことを決定し、すでに4機のオスプレイが作戦に向けて移動を行なっています。
オスプレイ(MV-22)はボーイングが開発した輸送機で、2つのローターの角度を変えることで垂直離陸と高速飛行が可能な機体です。従来のヘリコプターよりも高速・長距離飛行をすることができ、空中給油を受ければさらに長距離地点への飛行が可能になります。また、自衛隊も離島防衛のために、2019年度からの国内配備を決定しています。
なお、東日本大震災のトモダチ作戦で活躍した米海兵隊の「CH-46 シーナイト」輸送ヘリは全て退役しており、米軍から支援を受ける場合は必然的にオスプレイが利用されることになります。
今後、オスプレイは山口県の岩国基地を拠点に熊本県での支援活動を行う予定です。また米空軍のC130輸送機やUC35輸送機も支援に加わります。被災地域では救援物資を求めるSOSのサインが作られているとの報道もありますし、少しでも早く支援が届けられることを願います。
Image Credit: Wikipedia.fr(Greg Heartsfield)
■米軍オスプレイ機 被災地支援で岩国基地に
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160418/k10010486101000.html