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ノルウェーKSAT、日本の衛星事業者3社と提携 QPS研究所・Synspective・アクセルスペース

ノルウェーに本社を置く地上局サービス大手のKSAT(Kongsberg Satellite Services)は2026年6月3日、日本の衛星事業者3社との戦略的提携拡大をそれぞれ発表しました。調印式は、6月2〜3日に東京で開催された「Japan–Norway Business Summit 2026」に合わせて明治記念館で行われ、駐日ノルウェー大使館のフレドリック・ステーン公使参事官と経済産業省宇宙産業課の髙濵航課長が立会人として出席しています。

提携を拡大したのは、小型SAR衛星「QPS-SAR」による準リアルタイム観測を目指すQPS研究所、小型SAR衛星「StriX」シリーズを運用するSynspective、光学地球観測衛星コンステレーション「AxelGlobe」を展開するアクセルスペースの3社です。

3社に共通するのは、KSATが提供する小型衛星・メガコンステレーション向けの完全自動化地上局サービス「KSATlite」の活用拡大です。KSATliteは、世界各地に展開するKSATの地上局ネットワークを活用することで衛星との通信機会を増やし、観測データのより迅速な提供を支えます。

QPS研究所はQPS-SAR 2号機「イザナミ」以来のパートナーシップを長期契約へと発展させました。2030年に36機体制のコンステレーション構築を目指しており、準リアルタイム観測サービスの基盤となる地上局インフラを確保する形です。Synspectiveは2019年に最初の提携を締結しており、今回の拡大は2028年以降に30機以上のSAR衛星コンステレーション構築を見据えた地上ネットワークの拡充が目的です。アクセルスペースは2018年のGRUS-1A打ち上げ以来KSATliteを利用しており、2026年7月以降に打ち上げる次世代衛星「GRUS-3」7機に向けた地上局体制の強化を進めます。

日本の衛星事業者3社が同じタイミングでKSATとの関係を強化した背景には、各社のコンステレーション拡大に伴い、衛星数の増加に対応できるグローバルな地上局インフラの確保が急務となっていることがあります。KSATは2024年に東京オフィスを開設しており、今回の3件同時発表は、成長著しい日本市場でのプレゼンスをさらに強める動きといえます。

関連画像・映像

KSATが提供する小型衛星向け地上局サービス「KSATlite」(Credit: KSAT)
【▲ KSATが提供する小型衛星向け地上局サービス「KSATlite」(Credit: KSAT)】
QPS研究所とKSATの長期パートナーシップ締結の署名式。KSAT CEO マルテ・インドレガード氏(左から2番目)とQPS研究所 CEO 大西俊輔氏(右から2番目)(Credit: QPS研究所)
【▲ QPS研究所とKSATの長期パートナーシップ締結の署名式。KSAT CEO マルテ・インドレガード氏(左から2番目)とQPS研究所 CEO 大西俊輔氏(右から2番目)(Credit: QPS研究所)】
SynspectiveとKSATの戦略的協力協定の署名式。KSAT CEO マルテ・インドレガード氏(中央)とSynspective CEO 新井元行氏(右)(Credit: Synspective)
【▲ SynspectiveとKSATの戦略的協力協定の署名式。KSAT CEO マルテ・インドレガード氏(中央)とSynspective CEO 新井元行氏(右)(Credit: Synspective)】
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【▲ アクセルスペースとKSATの戦略的協業拡大の調印式。左からノルウェー大使館ステーン公使参事官、KSAT CEO マルテ・インドレガード氏、アクセルスペース代表取締役 中村友哉氏、経済産業省宇宙産業課 髙濵航課長(Credit: アクセルスペース)】

 

文・編集/sorae編集部

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参考文献・出典