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アリアンスペースが「アリアン6」でヨーロッパの地球観測衛星を打ち上げ

ヨーロッパ企業Arianespace(アリアンスペース)は日本時間2025年11月5日に「Ariane 6(アリアン6)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていた地球観測衛星は無事に軌道に投入されたことを、ArianespaceとESA=ヨーロッパ宇宙機関が報告しています。

打ち上げに関する情報は以下の通りです。

打ち上げ情報:Ariane 6 (VA265)

  • ロケット:Ariane 6 (Ariane 62)
  • 打ち上げ日時:日本時間 2025年11月5日6時02分
  • 発射場:ギアナ宇宙センター(フランス領ギアナ)
  • ペイロード:Sentinel-1D

Sentinel-1Dについて

今回の打ち上げミッション「VA265」のペイロードは、ヨーロッパの地球観測プログラム「コペルニクス計画(Copernicus)」の下で開発された地球観測衛星「Sentinel-1D(センチネル-1D)」です。

Sentinel-1Dは2024年12月に打ち上げられた同型機「Sentinel-1C」とペアを組む衛星で、2機は高度約700kmの太陽同期軌道を180度間隔で飛行しながら観測を行います。Sentinel-1Cと今回打ち上げられたSentinel-1Dには、昼夜や天候を問わず地上を観測できる合成開口レーダー(SAR)と、船舶自動識別装置(AIS)からの信号を受信するためのアンテナが搭載されています。

※…船名・位置・針路・速力などの船舶情報を他の船舶や陸上局との間で自動的に送受信するために、一定の基準を満たす船舶に搭載が義務付けられている装置。

Ariane 6について

2024年7月に初飛行したAriane 6は、2023年7月まで運用されていた「Ariane 5」の後継にあたるロケットです。1段目には「Vulcain(バルカン、ヴァルカン)」エンジン1基、2段目には「Vinci(ビンチ、ヴィンチ)」エンジン1基を搭載。機体構成は固体燃料ロケットブースター「P120」を1段目の側面に2基備えた「Ariane 62」と、4基備えた「Ariane 64」の2種類が用意されています。

地球低軌道(LEO)への打ち上げ能力はAriane 62が10.3トン、Ariane 64が21.6トン。静止トランスファー軌道(GTO)への打ち上げ能力はAriane 62が4.5トン、Ariane 64が11.5トンとされています。今回のVA265ミッションはAriane 6の通算4回目の打ち上げ(商業飛行としては3回目)で、これまでは4回ともAriane 62が使用されています。

なお、Arianespaceは2025年内にAriane 6の5回目の飛行となる、ヨーロッパの測位システム「Galileo(ガリレオ)」の測位衛星2機を打ち上げる「VA266」ミッション(Ariane 62を使用)の実施を予定しています。

また、その次の「VA267」ミッションではアメリカ企業Amazon(アマゾン)の衛星インターネットサービス「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」の通信衛星が打ち上げられる予定で、4基のブースターを備えたAriane 64が初めて使用されるということです。

関連画像・映像

地球観測衛星「Sentinel-1D」を搭載して打ち上げられた「Ariane 6」ロケット(Credit: ESA-CNES-ARIANESPACE/Optique vidéo du CSG–P. Piron)
【▲ 地球観測衛星「Sentinel-1D」を搭載して打ち上げられた「Ariane 6」ロケット(Credit: ESA-CNES-ARIANESPACE/Optique vidéo du CSG–P. Piron)】
地球観測衛星「Sentinel-1」シリーズのCGイメージ(Credit: ESA/Mlabspace)
【▲ 地球観測衛星「Sentinel-1」シリーズのCGイメージ(Credit: ESA/Mlabspace)】

 

文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部

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参考文献・出典