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JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2018年7月19日に会見を開き、小惑星探査機「はやぶさ2」と探査対象「リュウグウ」についての近況を報告しました。
 
まず2018年6月27日にリュウグウに到着したはやぶさ2は、高度約20kmのホームポジション(BOX-A)にとどまり、現在は低高度(BOX-C)への降下を開始しています。またONC(可視)やLIDER(レーザー)、NIRS3(近赤外)、TIR(赤外)による観測も継続しています。
 
一方リュウグウの自転方向は軌道面に垂直に近く、また130mの岩塊やクレーター、溝状地形などが確認されています。さらに観測結果により、炭素物質の存在量が高い可能性、リュウグウが母天体の破壊で形成された瓦礫が集積した天体であることなどが指摘されています。
 
今後は通常はホームポジションから観測し、一時的に最低高度約6km、5km、1kmと高度を下げ、8月下旬からはツアー観測を行います。そして2019年3月〜4月に人工クレーターを作り、タッチダウンして地下物質を採取。2019年11月〜12月にリュウグウを出発し、2020年末に地球へと帰還するのです。
 
Image Credit: JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研
■小惑星探査機「はやぶさ2」のリュウグウ近傍における運用状況
http://fanfun.jaxa.jp/jaxatv/files/20180719_hayabusa2.pdf
(文/塚本直樹)

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