米空軍は6月16日、軌道上で極秘に試験を続けていたX-37B軌道試験2号機(OTV-2)をカリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地に着陸させた。
発表によると、指令を受けたX-37Bの2号機がは軌道から離脱し、大気圏再突入した後、アメリカ太平洋夏時間6月16日5時48分(日本時間21時48分)にバンデンバーグ空軍基地の滑走路に着陸したという。
「バンデンバーグ・チームは今日の着陸に備え、1年間もの準備を行いました。私は今回のミッションを成功させ、チームに非常誇りに思っています」
X-37Bの2号機の着陸後、第30スペースウィングのニナ・アルマグロ(Nina Armagno)大佐はこのように述べた。
X-37Bの2号機は2011年3月に打ち上げられ、軌道上で468日間飛行し、地球の周りを7000回以上周回したが、その目的や役割については明かにされておらず、米空軍は「実験を行うため」だと発表している。
X-37Bは宇宙空間から無人で帰還できる宇宙船。長さ約9メートル、翼幅約4.5メートル、重さ約5000キロで、スペースシャトル(オービター)と比較すると、大きさは4分の1程度しかない。
■X-37B Orbital Test Vehicle lands at Vandenberg
http://www.vandenberg.af.mil/news/story.asp?id=123306242