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アメリカの民間宇宙企業SpaceX(スペースX)は日本時間2024年6月6日、同社が開発中の新型ロケット「Starship(スターシップ)」による第4回飛行試験を実施しました。Starship宇宙船は宇宙空間を飛行後に大気圏へ再突入し、予定されていたインド洋への着水を行って飛行を終えています。【最終更新:2024年6月6日23時台】

【▲ 米国テキサス州にあるスペースXの施設「スターベース」から第4回飛行試験のために打ち上げられた新型ロケット「スターシップ」。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】
【▲ 米国テキサス州にあるSpaceX(スペースX)の施設「Starbase(スターベース)」から第4回飛行試験のために打ち上げられた新型ロケット「Starship(スターシップ)」。SpaceXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】

Starshipは1段目の大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」と2段目の大型宇宙船「Starship」からなる全長121mの再利用型ロケットで、打ち上げシステムとしてもStarshipの名称で呼ばれています。今回の飛行試験は2023年4月、2023年11月、2024年3月に続く4回目の無人飛行試験で、計画ではStarship宇宙船は最終的にインド洋へ発射約1時間5分後に着水することになっていました。

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【▲ 大型宇宙船「スターシップ」と大型ロケット「スーパーヘビー」分離の瞬間。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】
【▲ 大型宇宙船「Starship(スターシップ)」と大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」分離の瞬間。SpaceX(スペースX)のライブ配信より(Credit: SpaceX)】

米国テキサス州ボカチカにあるSpaceXの施設「Starbase(スターベース)」から日本時間2024年6月6日21時50分に打ち上げられたStarship宇宙船は、発射約2分50秒後(※発射からの時刻等の情報はSpaceXのライブ配信を参照して確認、以下同様)にSuper Heavyを分離。ブーストバック燃焼(飛行経路に対する逆噴射)を行って降下したSuper Heavyは、発射約7分30秒後に着陸噴射を行ってメキシコ湾へ着水することに成功しました。

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【▲ 分離後にメキシコ湾へ着水した大型ロケット「スーパーヘビー」。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】
【▲ 分離後にメキシコ湾へ着水した大型ロケット「Super Heavy(スーパーヘビー)」。SpaceX(スペースX)のライブ配信より(Credit: SpaceX)】

一方、上昇を継続したStarship宇宙船は発射約8分30秒後に高度約150キロメートルでエンジン燃焼を停止し、慣性飛行に移行。発射約45分後には高度100キロメートルを下回って大気圏再突入を開始しました。

【▲ 降下中のスターシップ宇宙船からスターリンク経由で送られた映像。フラップの1つが大気圏再突入時の高熱で損傷していく様子が写し出された。スペースXのライブ配信より(Credit: SpaceX)】
【▲ 降下中のStarship(スターシップ)宇宙船からStarlink(スターリンク)経由で送られた映像。フラップの1つが大気圏再突入時の高熱で損傷していく様子が写し出された。SpaceX(スペースX)のライブ配信より(Credit: SpaceX)】

プラズマ化した大気に包まれながら減速する途中、ライブ映像ではフラップの1つが高熱によって損傷していく様子も写し出されていましたが、Starship宇宙船は姿勢制御を失うことなく降下を継続。海面付近で機体を水平姿勢から垂直姿勢に起こして着陸噴射を行い、発射約1時間5分後にインド洋へ着水しました。

【▲ 発射約1時間5分後に着水したStarship(スターシップ)宇宙船からStarlink(スターリンク)経由で送られた映像。SpaceX(スペースX)のライブ配信より(Credit: SpaceX)】
【▲ 発射約1時間5分後に着水したStarship(スターシップ)宇宙船からStarlink(スターリンク)経由で送られた映像。SpaceX(スペースX)のライブ配信より(Credit: SpaceX)】

SpaceXは公式Xアカウントを通じて「着水が確認された」と発表しており、機体の一部は損傷したものの、Starship宇宙船は今回予定されていた打ち上げから着水までの飛行に成功したことになります。

Starship第4回飛行試験の詳しい結果については新たな情報が発表され次第お伝えします。

 

Source

文・編集/sorae編集部

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