【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「キュリオシティ(Curiosity)」が撮影した、「モン・メルクー(Mont Mercou)」と呼ばれる火星の特徴的な岩石の露頭のパノラマ画像です。2021年3月4日に、キュリオシティのマストカム(Mastcam)を使用して撮影されたもので、岩石の色合いは地球上の昼間に近い光源下で見た場合に相当するように調整されています。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
  • NASA - PIA24266: Curiosity's 3D View of Mont Mercou

 

モン・メルクーは、2012年にキュリオシティが着陸した「ゲール・クレーター(Gale Crater)」内にある、層状の岩が積み重なった小高い岩の露頭です。多層構造や浸食による割れ目など、その独特の外観が注目され、画像が公開された2021年当時、火星の魅力的な写真の一つとして取り上げられました。

また、この画像だけではモン・メルクーの大きさの把握が難しいのですが、NASAによると、高さは約6m、横幅は約15mあると報告されています。さらに、冒頭画像の地点から約4m離れた場所で撮影したパノラマ画像との合成による立体画像も公開されており、モン・メルクーの形状をより立体的に捉えることができます。

火星探査車キュリオシティが撮影したモン・メルクーのパノラマ画像を合成した立体画像
【▲ 火星探査車キュリオシティが撮影したモン・メルクーのパノラマ画像を合成した立体画像(Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS)】

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編集/sorae編集部

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