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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月29日、国際宇宙ステーション(ISS)の第48次/第49次長期滞在クルーに任命されている大西卓哉宇宙飛行士が、1月27日にJAXA筑波宇宙センターで報道関係者に向けた訓練公開と記者会見を行ったと発表した。

訓練は、「きぼう」日本実験棟のエアロックのモックアップ(実物を模擬した訓練用施設)を利用して、船外実験プラットフォームに設置予定の「中型曝露実験プラットフォーム(i-SEEP)」、および「小型衛星放出機構(J-SSOD)」を船外に搬出する準備の様子が公開されたという。

大西宇宙飛行士は、「『きぼう』の利用ステージが高度化・高頻度化している。また学生時代に航空宇宙材料を勉強していたことから、材料実験に携わることが楽しみである。ロボットアームの操縦技術は自身の一番の強みであると考えている」と語った。

今回の訓練公開と記者会見は、ISS長期滞在ミッション前最後の帰国の機会に合わせて行われた。今後2月上旬まで筑波宇宙センターで「きぼう」のシステム機器や実験に関わる訓練を行う予定となっており、その後は、6月頃からのISS長期滞在に向け、米国とロシアで最終的な訓練を行うことになっている。

現在のところ、大西飛行士とアナトーリ・イヴァニシン飛行士、キャスリーン・ルビンズ飛行士を乗せた「ソユーズMS-01」宇宙船の打ち上げは、6月21日に設定されている。

Image Credit: JAXA

■大西宇宙飛行士が訓練公開、記者会見を実施 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA
http://iss.jaxa.jp/topics/2016/01/160129_onishi_press.html