
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、2016年5月9日にアメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星「SDO(Solar Dynamics Observatory:ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー)」が撮影したデータをもとに作成された「水星の太陽面通過」の合成画像です。
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太陽を横切る小さな黒い点が水星で、約7時間にわたって太陽の前を通過しました。この画像には約50個の水星の位置が記録されていて、50枚以上の画像が合成されていることがわかります。また、太陽の中心近く、画像の中央よりやや上には黒点も見られます。
水星の太陽面通過とは?
水星が太陽と地球の間を通過し、太陽面を小さな黒い点として横切っていく天文現象です。地球から見て内側の軌道を持つ水星と金星のみがこの現象を起こす可能性がありますが、水星の太陽面通過は平均して1世紀に13~14回程度と、比較的珍しい現象です。
なお、次回の「水星の太陽面通過」は、2032年11月13日に発生する予定です。
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編集/sorae編集部