【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:ESA)


こちらは、ESA=ヨーロッパ宇宙機関の火星探査機「マーズ・エクスプレス(Mars Express)」が観測した火星の地形「デウテロニルス・カブス(Deuteronilus Cavus)」です。

火星の地形「デウテロニルス・カブス(Deuteronilus Cavus)」
【▲ ESAが公開した火星の地形「デウテロニルス・カブス(Deuteronilus Cavus)」(Credit: ESA/DLR/FU Berlin)】

 

約41億~37億年前の天体衝突で形成されたクレーターが起源だと考えられていますが、形成後の侵食作用で形が変わり、もとの2倍近い幅約120kmまで広がったとみられています。

周辺には、かつてこの場所に水の流れや氷河があったことを示唆する、チャネルや溝状の地形が存在しています。

この画像はマーズ・エクスプレスの高解像度ステレオカメラ「HRSC」で2024年10月に取得したデータをもとに作成されたもので、ESAが2025年5月21日付で公開しました。

デウテロニルス・カブスの縁から枝分かれするように伸びたチャネル
【▲ デウテロニルス・カブスの縁から枝分かれするように伸びたチャネル。画像はESAの火星探査機「マーズ・エクスプレス」の観測データから作成(Credit: ESA/DLR/FU Berlin)】

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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