【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


太陽系の準惑星を集合させた画像

こちらは、太陽系における準惑星(Dwarf Planets)とされる5天体「ケレス」「冥王星」「エリス」「ハウメア」「マケマケ」を並べた画像です。準惑星とは、2006年に国際天文学連合(IAU)によって定義された天体で、かつて惑星とされていた冥王星が準惑星へ分類変更されたことでも話題になりました。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech
  • NASA - Pluto and Dwarf Planet Resources

 

準惑星の大きさについておさらい

この画像に描かれている準惑星について、大きさをおさらいしてみましょう。また、参考として月の大きさも併せて記載します。

  • 冥王星(Pluto)約2377 km
    ※探査機ニューホライズンズが撮影した画像
  • エリス(Eris)約2326 km
    ※想像図
  • マケマケ(Makemake)約1430 km
    ※想像図
  • ハウメア(Haumea)約2320 × 1700 × 1080 km
    ※楕円形。想像図。
    ※2017年以前は、約1960 × 1518 × 996 kmとされていました。
  • ケレス(Ceres) 約946 km
    ※探査機ドーンが撮影した画像
  • 月(Moon):約3474 km
    ※画像には描かれていませんが、大きさの参考として記載

冥王星とケレスは探査機が取得した実際のデータをもとにした画像で、エリス・マケマケ・ハウメアは想像図となっています。また、各準惑星の大きさの比率は概ね合っていますが、ハウメアは2017年の掩蔽観測により、これまでの推定より大きい可能性が示唆され、正確な大きさにはまだ研究の余地があります。

なお、この画像には描かれていませんが、準惑星の候補として「クワオアー(Quaoar)」「オルクス(Orcus)」「ゴングゴン(Gonggong)」「セドナ(Sedna)」「サラキア(Salacia)」などが挙げられています。いずれも月より大きな天体は確認されていません。

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編集/sorae編集部

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