
(引用元:ESA/Hubble)
今回紹介するのは、25個の太陽系外惑星の想像図です。色とりどりの木星のような巨大ガス惑星がずらりと並んでいますが、なぜこんな“カラフル”に描かれたのか、その背景となった研究内容を見ていきましょう。
- Image Credit: ESA/Hubble, N. Bartmann
- ESA/Hubble - Artist’s Impression of 25 Hot Jupiters

この画像は、2022年4月25日に公開された、ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡のアーカイブデータを用いて、25個の「ホット・ジュピター」の大気をまとめて解析した研究成果を説明するために作成されたものです。 研究チームはおよそ600時間分のハッブルによる観測と、400時間以上のスピッツァーによる観測データを再解析しました。その結果、大気に「サーマルインバージョン(上空に行くほど温度が高くなる気温逆転層)」を持つ惑星では、水素負イオンのほか、チタン酸化物、バナジウム酸化物、水素化鉄といった“金属”を含む成分が共通して存在することを示しました。
ホット・ジュピターとは、その名のとおり木星のように巨大なガス惑星でありながら、恒星のすぐ近くを回り、公転周期がおよそ10日以下という非常に短い太陽系外惑星のことをいいます。恒星から強烈な光と熱を受けるため、昼側の大気温度は数千度にも達します。ホット・ジュピターは、太陽系には存在しないタイプの惑星として、系外惑星研究の重要なターゲットになってきました。
想像図に描かれたホット・ジュピターの色や明るさの違いは、温度や大気中に含まれる成分量など、「このようなガス惑星の大気がどれほど多様か」をイメージとして表したものです。実際に観測されたホット・ジュピターの色をそのまま再現したわけではありませんが、非常に高温で金属元素を多く含む大気では上層がより明るく輝き、比較的低温で金属成分の少ない惑星ではやや落ち着いた色合いになるといった違いが表現されています。
編集/sorae編集部
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