(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
- Image Credit: NASA, JPL-Caltech & R. Hurt(IPAC)
- sorae - “黒い”スーパーアース「LHS 3844 b」が同期回転している観測的証拠を発見
こちらは、soraeが2024年4月13日の記事内で紹介した『全体が黒い色をしている可能性があるスーパーアース「LHS 3844 b」(固有名:クアクア)』です。2019年の研究では、LHS 3844 bが黒色の熱い系外惑星であるとしていますが、今回の研究成果により、新たな疑問も生じています。
元記事では、同期回転が証明された初のスーパーアースとして、LHS 3844 bを紹介するとともに、黒く熱い理由についても迫ります。
「太陽系外惑星」の多くは恒星のすぐ近くを公転していることから、地球の月のように公転周期と自転周期が一致し、常に同じ面を恒星に向けている「同期回転(潮汐ロック)」をしていると考えられています。ただし、太陽系外惑星の同期回転はほとんどの場合推定に留まっています。特に、地球より大きな岩石惑星である「スーパーアース」では、これまで実際に観測によって実証されたことはありませんでした。
北京大学のXintong Lyu氏などの研究チームは、スーパーアースの1つ「LHS 3844 b」について、赤外線宇宙望遠鏡「スピッツァー」の観測データを惑星モデルに当てはめることで、同期回転の証拠が見つかるかどうかを検証しました。その結果、同期回転以外の可能性を排除する結果が得られたことから、LHS 3844 bは観測的に同期回転が証明された初のスーパーアースとなりました。
(元記事より引用)
編集/sorae編集部