
こちらは、散開星団「IC 348」の中心付近の様子。
ペルセウス座の方向、約1000光年先の星団で、新たな星を生み出す星形成領域にあります。

画像は、「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」の赤外線データと、X線宇宙望遠鏡「チャンドラ(Chandra)」のX線データを組み合わせて作成されました。
繊細な細い糸が集まっているような背景は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した、星々の光を反射して輝く反射星雲。
カラフルに輝く光点は、チャンドラX線宇宙望遠鏡が観測した、若い星から放射されたX線を示しています。
可視光線だけでなく、赤外線やX線といった異なる波長を用いる多波長観測は、天体の特徴をより詳しく調べる上で欠かせません。
多波長観測の意義を美しく表現したこの画像は、チャンドラを運用するスミソニアン天体物理観測所のCXC=チャンドラX線センターから2025年7月23日付で公開されています。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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