赤外線とX線で観測した星形成領域の散開星団「IC 348」 ジェームズ・ウェッブとチャンドラの合作

こちらは、散開星団「IC 348」の中心付近の様子。

ペルセウス座の方向、約1000光年先の星団で、新たな星を生み出す星形成領域にあります。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)とチャンドラX線宇宙望遠鏡(Chandra)が観測した散開星団「IC 348」(Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; Infrared: NASA/ESA/CSA/STScI; Image Processing: NASA/CXC/SAO/J. Major)
【▲ ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)とチャンドラX線宇宙望遠鏡(Chandra)が観測した散開星団「IC 348」(Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; Infrared: NASA/ESA/CSA/STScI; Image Processing: NASA/CXC/SAO/J. Major)】

画像は、「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」の赤外線データと、X線宇宙望遠鏡「チャンドラ(Chandra)」のX線データを組み合わせて作成されました。

繊細な細い糸が集まっているような背景は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した、星々の光を反射して輝く反射星雲。

カラフルに輝く光点は、チャンドラX線宇宙望遠鏡が観測した、若い星から放射されたX線を示しています。

可視光線だけでなく、赤外線やX線といった異なる波長を用いる多波長観測は、天体の特徴をより詳しく調べる上で欠かせません。

多波長観測の意義を美しく表現したこの画像は、チャンドラを運用するスミソニアン天体物理観測所のCXC=チャンドラX線センターから2025年7月23日付で公開されています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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参考文献・出典