ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 “とけい座”の渦巻銀河「IC 1954」
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の広視野カメラ3(WFC3)で撮影された渦巻銀河「IC 1954」(Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, J. Lee and the PHANGS-HST Team)】

こちらは「とけい座(時計座)」の方向約4500万光年先の渦巻銀河「IC 1954」です。若い星々の青い輝きに彩られた渦巻腕(渦状腕)と一緒に渦を巻きながら分布している斑模様のピンク色は、若い大質量星が放射した紫外線によって電離した水素ガスが放つ赤い光によるもので、新たな星が生み出される星形成領域が存在することを示しています。

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の広視野カメラ3(WFC3)で撮影された渦巻銀河「IC 1954」
【▲ ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の広視野カメラ3(WFC3)で撮影された渦巻銀河「IC 1954」(Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, J. Lee and the PHANGS-HST Team)】

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope: HST)」の「広視野カメラ3(WFC3)」による観測データをもとに作成されました。使用されたデータは、赤外線で観測を行う「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope: JWST)」および電波(ミリ波・サブミリ波)で観測を行う「アルマ望遠鏡(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array: ALMA)」との協力拡大を目指すプログラムや、若い星の材料である低温ガスと銀河の関係についての調査の一環として取得されたということです。

冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として欧州宇宙機関(ESA)から2024年9月23日付で公開されています。

 

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文・編集/sorae編集部