広告
広告
JAXAが「H3」ロケット8号機の打ち上げ延期を発表 「みちびき」5号機を搭載

JAXA=宇宙航空研究開発機構は2025年12月3日、内閣府の準天頂衛星システム(QZSS)「みちびき」の測位衛星「みちびき」5号機(QZS-5)を搭載する「H3」ロケット8号機の打ち上げを延期すると発表しました。

準天頂衛星システム「みちびき」の測位衛星「みちびき」5号機(QZS-5)(画像提供: 三菱電機)
【▲ 準天頂衛星システム「みちびき」の測位衛星「みちびき」5号機(QZS-5)(画像提供: 三菱電機)】

H3ロケット8号機は2025年12月7日11時30分~12時30分に打ち上げられる予定で準備が進められていましたが、JAXAはロケット2段目の搭載機器のひとつであるIMU(慣性センサユニット、慣性計測装置)に確認が必要な事象が認められたため、打ち上げを延期すると述べています。

また、新たな打ち上げ日については、決定次第発表するということです。なお、H3ロケット8号機の打ち上げ予備期間は2025年12月8日~2026年1月31日が確保されています。

みちびき5号機とは?

参考画像:2025年2月に打ち上げられた準天頂衛星システム「みちびき」6号機のCGイメージ(Credit: みちびきウェブサイト(https://qzss.go.jp/overview/download/cg-image_qzs-6.html))
【▲ 参考画像:2025年2月に打ち上げられた準天頂衛星システム「みちびき」6号機のCGイメージ(Credit: みちびきウェブサイト(https://qzss.go.jp/overview/download/cg-image_qzs-6.html))】

「みちびき」は、アメリカの「GPS」との互換性を確保した日本の衛星測位システムです。

2024年までは4機体制で運用されてきましたが、内閣府は測位精度のさらなる向上と、他国の衛星測位システムに依存せず「みちびき」だけで持続的な測位を実現するべく、2026年度からは7機体制、将来的には11機体制で運用することを目指しています。

7機体制構築に向けて2025年2月に打ち上げられた「みちびき」6号機は静止軌道に投入され、2025年7月にサービスを開始しました。今後打ち上げられる「みちびき」5号機は準天頂軌道に、2026年2月に打ち上げ予定の「みちびき」7号機は準静止軌道に投入されます。

準天頂衛星システム「みちびき」7機体制完成時の衛星の動きを地表に投影した図(Credit: JAXA)
【▲ 準天頂衛星システム「みちびき」7機体制完成時の衛星の動きを地表に投影した図(Credit: JAXA)】

「みちびき」5号機には6号機に続いて、JAXAが開発を進めている高精度測位システム(ASNAV)の実証用アンテナが搭載されています。

JAXAによると、将来「みちびき」の衛星すべてに高精度測位システムが搭載されれば、スマートフォンのような一般的な受信機の測位精度は現在の5~10mから1m程度にまで向上することが期待されるといいますから、身近な暮らしにも直接関わる重要な取り組みと言えます。

「みちびき」については、2025年12月1日に機体公開が行われた7号機の記事もあわせてご覧下さい。

関連画像・映像

「みちびき」6号機を搭載して2025年2月2日に打ち上げられた「H3」ロケット5号機(Credit: JAXA)
【▲ 「みちびき」6号機を搭載して2025年2月2日に打ち上げられた「H3」ロケット5号機(Credit: JAXA)】

 

文・編集/sorae編集部

関連記事

参考文献・出典