中国国家天文雑誌は2015年11月11日、中国の月探査機「嫦娥三号」の着陸地点や、探査車「玉兎号」が探査した周辺地域を「広寒宮」、また近くにある3つのクレーターをそれぞれ「紫微」、「天市」、「太微」と命名すると発表した。
広寒宮は、中国の神話「嫦娥奔月」の中で、不老不死の薬を飲んだ嫦娥が去っていった先の宮殿として知られる。日本では「竹取物語」の中でかぐや姫が帰っていく「月の都」として知られている場所と同じである。
国際天文学連合(IAU)は今年10月5日にこの名前を承認し、国際的にも認められた名前となった。
嫦娥三号は2013年12月14日に月に着陸し、玉兎号を送り出した。嫦娥三号は現在も広寒宮で活動を続け、玉兎号も移動はできなくなっているものの、やはり広寒宮の中で観測機器を使った探査活動を続けている。両機はすでに着陸から月で最も長く稼働している探査機となった。
Image Credit: CNSA
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