【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)


こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の土星探査機「カッシーニ」が撮影した土星の衛星タイタンです。カッシーニに搭載されている「可視・赤外線マッピング分光計(VIMS)」で取得した赤外線データをもとに作成された疑似カラー画像となっています。

Source
  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/University of Idaho
  • NASA - PIA17470: Titan's Northern Lakes: Salt Flats?

 

土星最大の衛星タイタンは、太陽系において地球以外では唯一、表面に安定した状態で液体が存在することが知られている天体です。しかし、タイタンに存在するのは水ではありません。メタンの雨が降り、メタンやエタンで満たされている海や湖が複数存在しています。

それらは地表の全域にまんべんなく分布しているわけではなく、そのほとんどが北極付近に集中していることがわかっています。今回のタイタンの画像には、北極付近にあるタイタン最大の海である「クラーケン海」や2番目に大きい「リゲイア海」などが映し出されています。

タイタンの北極の海と湖

【▲ 冒頭の画像に、海や湖の位置などを加えた図(Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona/University of Idaho)】
  • Kraken Mare(クラーケン海)
  • Ligeia Mare(リゲイア海)
  • Punga Mare(プンガ海)
  • Jingpo Lacus(ジンポー湖)
  • Kivu Lacus(キブ湖)
  • MacKay Lacus(マッカイ湖)

※…NP:North Pole(北極)
※…Evaporite(蒸発残留岩:メタンやエタンが蒸発した際に残る固形の物質)

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編集/sorae編集部

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