
(引用元:NASA)
今回紹介するのは、NASAの火星探査車「Perseverance」が撮影した、「サンタクルーズ(Santa Cruz)」と呼ばれる地点の手前に広がる岩だらけの地形を見渡したパノラマ画像です。奥には緩やかな丘が連なり、手前には大小の岩塊が散らばっています。
サンタクルーズについてNASAは、ジェゼロ・クレーター西側にある、かつてのデルタ地帯(三角州)が侵食で削られた名残かもしれないと紹介しています。もしデルタ地帯に由来する地形だとすれば、この丘や周辺の地形は、遠い過去に水が運んだ堆積物と結び付く可能性があります。
- Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU/MSSS
- NASA - Perseverance Looks Toward Santa Cruz

サンタクルーズは国際天文学連合(IAU)が承認した公式の地名ではなく、ミッション上の目印として使う愛称です。運用チームは、探査する地域を区画に分け、地球上の国立公園などに関連した“テーマ”を設定したうえで、丘や岩などの地形・対象に愛称を付けているといいます。
ちなみにサンタクルーズですが、地球上にある同名の地名にちなんで付けられる運用方針を踏まえると、アメリカのアリゾナ州とメキシコのソノラ州にまたがる「サンタクルーズ川(Santa Cruz River)」に由来して名付けられた可能性があります。ただし、NASAからは命名についての解説がないため、あくまで憶測としておきます。
なお、サンタクルーズという言葉自体は、スペイン語で「聖なる十字架(Holy Cross)」を意味しています。
このパノラマ画像は、Perseveranceのカメラ「Mastcam-Z」で撮影された24枚の画像をもとに作成されたものです。撮影日は2022年2月16日で、ミッション開始から353ソル(Sol)目にあたります。
※…1ソル(Sol)は火星の1太陽日を指し、地球時間で約24時間40分に相当します。
Mastcam-Zは、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラシステムで、主に火星の地形や岩石を立体的に撮影することができます。2012年8月に火星に着陸した火星探査車「Curiosity」に搭載されたMastcamから改良が加えられており、Mastcam-Zは最大4倍のズームが可能となっています。なお、NASAによるとMastcam-Zの「Z」は、Zoomを意味するものだといいます。
編集/sorae編集部
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