
(引用元:NASA)
今回紹介するのは、NASAの木星探査機「ジュノー(Juno)」が捉えた、木星の大気に渦巻く巨大なサイクロン(低気圧性の渦)です。画像は2019年11月8日にNASAから公開されました。

画面いっぱいに広がっているのが、木星の大気に生じたサイクロンです。中心から外側へ向かって、白い雲の帯が緩やかにねじれながら伸びている様子が見て取れます。差し渡しは約2000kmで、日本の本州がすっぽり収まるほどの大きさです。
この渦は、木星の北半球の高緯度にある「NNNNTB(North North North North Temperate Belt:北北北北温帯縞)」と呼ばれる雲の縞で観測されました。木星の大気に見られる縞模様は、緯度ごとに卓越する風によって形成されます。
ジュノーによる撮影と市民科学者の画像処理
画像のデータは2019年11月3日、ジュノーの23回目の木星フライバイ(近接通過)「PJ23(Perijove 23)」で、可視光カメラ「JunoCam」によって取得されました。撮影時のジュノーは、北緯約49度の雲頂から約8500km離れた位置を飛行していました。
JunoCamのRAWデータ(生データ)は一般公開されており、この画像は市民科学者のKevin M. Gill氏が色強調処理などを施したものです。soraeでもこれまで、Gill氏をはじめとする市民科学者が画像処理した木星の画像を数多く紹介してきました。
ジュノーは2016年7月に木星の周回軌道へ入り、木星やその衛星などを観測してきました。延長ミッションは2025年9月まで、または探査機の寿命を迎えるまでとされていましたが、2026年8月時点でNASAはその後の運用状況を正式に発表していません。
なお、これまでに取得されたデータの分析は現在も続けられています。
編集/sorae編集部










