NASAの木星探査機「ジュノー」が撮影した木星の衛星イオ

こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」に搭載されている可視光カメラ「JunoCam(ジュノーカム)」を使って撮影された木星の衛星イオの姿です。Junoによる57回目の木星フライバイ(近接通過)「PJ57(Perijove 57)」が実施された2023年12月30日に撮影されたもので、2024年12月12日付でNASAが紹介しています。

木星の衛星イオ。アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」の可視光カメラ「JunoCam」で2023年12月30日に撮影(Credit: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS; Image processing by Gerald Eichstädt)
【▲ 木星の衛星イオ。アメリカ航空宇宙局(NASA)の木星探査機「Juno(ジュノー)」の可視光カメラ「JunoCam」で2023年12月30日に撮影(Credit: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS; Image processing by Gerald Eichstädt)】

活発な火山活動で知られるイオ

イオは1610年にガリレオ・ガリレイが発見した木星の4つの衛星、いわゆる「ガリレオ衛星」の1つです。イオでは木星や他の衛星との相互作用による潮汐加熱(※)を熱源とする火山活動が起きていることが知られていて、その様子は木星探査機や地上の望遠鏡で観測されています。

※…別の天体の重力がもたらす潮汐力によって天体の内部が変形し、加熱される現象のこと。

Junoが撮影したイオの昼と夜の境界線付近には、低い太陽の光を受けることで陰影が強調された山々が写っています。NASAジェット推進研究所(JPL)によると、これらの山は高いもので標高3.7~9.8kmに達するといいます。山々の全体を、あるいは部分的に覆う白い物質は、火山活動で噴出したガスから生じた二酸化硫黄の霜である可能性があるということです。

 

Source

  • NASA/JPL - PIA26484: Juno Captures North Polar Region of Io (Photojournal)

文・編集/sorae編集部

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