【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NOIRLab)


こちらは、いて座の方向約4000光年先の輝線星雲「干潟星雲(M8)」です。

輝線星雲とは、若い大質量星から放射された紫外線によって水素ガスが電離し、光を放っている星雲のこと。HII(エイチツー)領域とも呼ばれています。

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南半球で観測した干潟星雲は青色光が減衰しにくい

一般的に、北半球で観測する干潟星雲は高度が低く、青色光が減衰しやすい傾向があります。

一方、南半球のチリにあるCTIO=セロ・トロロ汎米天文台で取得したデータを使って作成されたこの画像では、観測中の干潟星雲の高度は最大80度に達しており、地平線近くの天体で経験しやすい青色光の減衰を最小限に抑えることができました。

この画像は2020年6月30日に公開されたもので、NSF NOIRLab=アメリカ国立科学財団の国立光学・赤外天文学研究所が2025年5月30日付で改めて紹介しています。

 

文/ソラノサキ 編集/sorae編集部

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