【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、かみのけ座の方向約9億光年先に位置する渦巻銀河「JW39」です。JW39の観測は「Jellyfish Galaxy(クラゲ銀河)」と呼ばれる銀河の星形成に関する研究の一環として行われました。
Source
- Image Credit: ESA/Hubble & NASA, M. Gullieuszik and the GASP team
- sorae - 漆黒の宇宙に溶けていくような渦巻腕 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した渦巻銀河「JW39」
- ESA/Hubble - A jellyfish galaxy adrift
クラゲ銀河とは、クラゲの触手のような筋状の構造を持つ特異な銀河のことを指します。この“触手”は、銀河からガスが徐々に剥ぎ取られることで形成されたと考えられています。
銀河が集まる「銀河団」の中は、高温のガス(銀河団ガス)で満たされています。銀河がこの銀河団ガスの中を移動するとき、そのガスから受ける動圧(ラム圧)によって、銀河自身のガスが少しずつ剥ぎ取られます。この結果、移動する銀河の後ろにガスが伸び、触手のような構造が作られるのです。JW39の円盤部分から広がる尾のような構造も、こうしたプロセスによって形成されたと考えられています。
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編集/sorae編集部