広告
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

こちらは、NASAの木星探査機「ジュノー(Juno)」がとらえた、木星大気の一部です。画像の中央付近には、雲の中にぽっかりと穴が開いたような、真っ黒なものが写っています。この不気味な暗い領域は「木星の深淵」を意味する 「Jupiter Abyss」 と名付けられています。

Source

 

木星の雲の中にぽっかりと開いたように見える真っ黒な渦(木星の深淵:Jupiter Abyss)と、その周囲を取り巻く明るい高高度の雲
【▲ 木星の雲の中にぽっかりと開いたように見える真っ黒な渦(木星の深淵:Jupiter Abyss)と、その周囲を取り巻く明るい高高度の雲(Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Gerald Eichstädt/Seán Doran)】

ジュノーに搭載された可視光カメラ「ジュノーカム(JunoCam)」は、2019年5月29日に行われた20回目の木星フライバイ(近接通過、PJ20)時にこの領域を撮影しました。撮影時の高度は木星の雲頂から約1万4800km、緯度はおよそ北緯52度付近です。

広告

公開されている画像には色の強調処理が施されており、明るい部分は高いところに浮かぶ雲、暗い部分はより低い高度にある雲を示しています。中央の黒い渦は、周囲に比べて雲がいっそう深い高さまで落ち込んでいる可能性があります。

この黒い渦は、木星のジェット気流の中に現れた低気圧性の渦であることが、雲の巻き込み方から読み取れます。ただし、見た目どおりに「深い穴があいている」のか、それとも雲の性質や照らされ方の違いで極端に暗く見えているだけなのか、詳しい内部構造は分かっていません。暗い模様は一般に周囲より深い層まで続いていると考えられますが、「Abyss(深淵)」がどこまで深く伸びているのかは、現時点では推測の域を出ていません。

※…2019年の撮影以降、この深淵についての追加観測は実施されていません(2025年11月現在)

 

編集/sorae編集部

関連記事

元記事を読む