
【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
南天の「ろ座」(炉座)の方向にある天体「GAL-CLUS-022058s」は、研究者から「Molten Ring(溶けたリング)」とも呼ばれています。これは、リング状に見える外観と「ろ座(炉座)」という星座名に由来しているそうです。
Source
- Image Credit: ESA/Hubble & NASA, S. Jha
- sorae - 重力が生み出した作品。南天の“ろ座”に輝くアインシュタインリング
この天体の正体は、重力レンズ効果によって像がゆがんで見えている遠方の銀河です。重力レンズとは、遠方の銀河などの天体と私たちの間に別の銀河や銀河団が存在し、その強大な重力が光の進路を曲げることで、本来の姿がゆがんで見える現象を指します。
なかでもゆがんだ像がリング状に見えるものは、一般相対性理論に基づき重力レンズ効果の存在を予言したアルベルト・アインシュタインにちなんで「アインシュタインリング」と呼ばれています。
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編集/sorae編集部