【SAPOD】今日の「宇宙画像」紹介です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは「はくちょう座X-1」を描いた想像図です。青色超巨星(左)から恒星質量ブラックホール(右)へと流れ込んだガスが降着円盤を形成し、ジェットが噴き出している様子が描かれています。

Source
  • Image Credit: International Centre for Radio Astronomy Research
  • sorae - 「はくちょう座X-1」のブラックホールは従来の予想よりも重かった?
  • ICRAR - First black hole ever detected is more massive than we thought

 

はくちょう座X-1は、その名の通り「はくちょう座」の方向に位置する有名なX線源で、ブラックホールと青色超巨星からなる連星系です。この2つの天体は約0.2天文単位(地球と太陽の距離の約5分の1)離れており、約5.6日の周期で互いの周りを公転しています。

以前は、地球からはくちょう座X-1までの距離は約6100光年、ブラックホールの質量は太陽の約15倍と推定されていました。しかし、最新の研究(2021年の情報に基づく)では距離が約7200光年、ブラックホールの質量が太陽の約21倍と修正されています。

なお、はくちょう座X-1は、ブラックホールの存在を示す最初の観測的証拠の一つとして知られています。

 

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編集/sorae編集部

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