【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)

こちらは、惑星科学者のJames O’Donoghue(ジェームズ・オドノヒュー)さんが作成した「太陽系12天体の重力を比較した動画」です。soraeでは何度もこの動画を紹介していますが、それは天体ごとの重力の違いや惑星の特性を視覚的に伝え、宇宙の魅力を存分に感じさせてくれる内容だからです。

Xアカウント:Dr James O'Donoghue(@physicsJ

Source
  • Image Credit: Image Credit: NASA/JHUAPL/SwRI, Animation: James O'Donoghue
  • sorae - 太陽系12天体の重力を比較 同じ高さから物体を落とすと…?

 

この動画では、太陽、太陽系の8惑星、準惑星である冥王星とケレス(かつて小惑星とされ、現在は準惑星に分類されている)、そして月の合計12天体における重力加速度の違いを表現しています。

※…物体を高さ1kmから同時に自由落下させる。空気抵抗は除外。

天体ごとに落下の様子を比較すると、いろいろ興味深い点に気づくかもしれません。

例えば、天王星は地球よりもはるかに大きな惑星であるにもかかわらず、表面重力が地球よりわずかに弱いため、同じ高さから落としたボールの落下速度は地球よりも少しゆっくりになります。これは、天王星の平均密度が小さく、その質量が広範囲に分布しているためです。

同様に、火星は水星のほぼ2倍の質量を持ちますが、表面の重力加速度は実際にはほぼ同程度であることがわかります。これは、水星のほうが火星より密度が高いことを示しています。

このように、密度が大きい(半径が小さいわりに質量が大きい)天体ほど重力加速度が大きくなるのです。

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文/sorae編集部 元記事/吉田哲郎

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