【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)


こちらは、soraeが2021年2月9日の記事内で紹介した『火星探査機マーズ・エクスプレスが撮影した火星』です。2019年6月に観測したデータから作成されています。

Source
  • Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum
  • sorae - ハッピーニューイヤー! 探査機到着ラッシュの火星が「新たな一年」を迎える

 

火星の1年と四季

火星の1日の長さは「ソル」と呼ばれ、地球の1日に近い約24時間39分です。また、地球よりも太陽から離れた軌道を公転している火星の1年(火星年、Mars Year)は地球の1年と比べて約1.88倍長い約687日(約668ソル)です。

また、火星には地球のように春夏秋冬の季節があります。火星の1年の長さが地球の2倍近いため、火星では季節の変化も地球よりゆっくりと進みます。ただし、火星の軌道は地球よりもつぶれた楕円形に近い(軌道離心率が大きい)ため、地球とは違い各季節の長さに目立った違いがあります。

欧州宇宙機関(ESA)によると、火星で最も長い季節は、194ソル続く北半球の春・南半球の秋で、反対に最も短い季節は142ソル続く北半球の秋・南半球の春とされています。

なお、火星年は1956年に火星全球規模の砂嵐が観測された年を「1年」としてナンバリングしています。将来、火星に移住した人類が暮らし始める頃には、こうした現地の日時や季節を示す火星の暦が地球の暦とあわせて使われるようになるかもしれません。

元記事では、2021年当時の火星に探査機や探査車が相次いで到着する直前に迎えた「火星の新年」の話や、気象現象についても触れています。

 

文/sorae編集部

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