【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、ESAがハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚として、2022年11月28日付で公開された『超新星残骸「DEM L 190」』です。DEM L 190は天の川銀河の伴銀河(衛星銀河)のひとつ「大マゼラン雲」に位置しています。
※DEM L190は「LMC N49」としても知られています。
Source
- Image Credit: ESA/Hubble & NASA, S. Kulkarni, Y. Chu
- Hubble esa - Revisiting a Celestial Fireworks Display
超新星残骸とは、太陽の8倍以上重い星(大質量星)による超新星爆発が起こった後に観測される天体です。超新星爆発にともなって発生した衝撃波が周囲へ広がり、ガスを加熱することで可視光線やX線といった電磁波が放射され、様々な個性的な構造となります。
この画像を撮影したのは、2009年までハッブル宇宙望遠鏡に搭載されていた「広域惑星カメラ2(WFPC2)」です。DEM L 190の画像は2003年にも公開されていますが、2022年11月に公開されたこの画像には、追加のデータと改良された画像処理技術が用いられたとのことです。
文/sorae編集部