(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
こちらは、soraeが2024年2月27日の記事内で紹介した『連星の自由浮遊惑星「JuMBO 24」のイメージ画像』です。これまでは自由浮遊惑星に連星は存在しないと考えられていました。
しかし、2023年にESA(欧州宇宙機関)研究者は、連星の可能性がある自由浮遊惑星の候補「JuMBO(Jupiter Mass Binary Object)」を42組も発表しています。その中で、唯一観測データを取得できたのが「JuMBO 24」です。
どの恒星の周りも公転していない「自由浮遊惑星」はどのように生成されるのでしょうか?従来の理論では惑星系内の破滅的なダイナミクスの結果であると考えられていますが、その場合には自由浮遊惑星は単独で存在することになります。
メキシコ国立自治大学のLuis F. Rodríguez氏、Laurent Loinard氏、そしてLuis A. Zapata氏の研究チームは、「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の観測で2023年に発見されたばかりの連星関係にある自由浮遊惑星の候補、全42組を「VLA (カール・ジャンスキー超大型干渉電波望遠鏡群)」で観測しました。その結果、唯一「JuMBO 24」の観測に成功し、連星関係の自由浮遊惑星であるという追加の証拠が得られました。このような連星関係の自由浮遊惑星の生成は従来の形成論ではうまく説明できないため、興味深い観測対象として注目されています。
(元記事より引用)