【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)
(引用元:sorae 宇宙へのポータルサイト)
Source
- Image Credit: NASA, ESA, CSA, M. Matsuura (Cardiff University), R. Arendt (NASA’s Goddard Spaceflight Center & University of Maryland, Baltimore County), C. Fransson (Stockholm University), J. Larsson (KTH Royal Institute of Technology), A. Pagan (STScI)
- sorae - ウェッブ宇宙望遠鏡で捉えた超新星「SN 1987A」の残骸 爆発から35年後の姿
こちらは、soraeが2023年9月8日の記事内で紹介した『超新星「SN 1987A」の残骸』です。この画像はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の「近赤外線カメラ(NIRCam)」で2022年の9月1日と9月2日に取得したデータをもとに作成された疑似カラー画像となっています。
ここに写っているのは爆発から35年が経過したSN 1987Aの残骸で、中央の明るいリングとその上下にある2つの淡いリングが砂時計のような形を描き出しています。
中央のリングは爆発した星から超新星爆発の数万年前に放出されたとみられる物質で構成されていて、爆発の衝撃波が到達したことで生じた幾つものホットスポットが明るく見えています。
中央のリングの内側には鍵穴のような形をした構造があり、その中心には爆発時に放出されたガスと塵が非常に高い密度で塊状に集まっているとみられています。
SN 1987Aを起こした星は中性子星を残したと考えられていますが、実際に中性子星が誕生したのかどうかはまだ確認されておらず、SN 1987Aには幾つかの謎が残されているといいます。