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こちらは「おとめ座(乙女座)」の方向約3億5000万光年先のコンパクト銀河群「RSCG 55」です。銀河群は銀河団よりも小さな数十個程度までの銀河が集まった集団で、そのなかでも特に狭い領域に数個の銀河が密集しているものはコンパクト銀河群と呼ばれています。

【▲ おとめ座のコンパクト銀河群「RSCG 55」(Credit: DESI Legacy Imaging Surveys/LBNL/DOE & KPNO/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab), D. de Martin (NSF NOIRLab) & M. Zamani (NSF NOIRLab))】
【▲ おとめ座のコンパクト銀河群「RSCG 55」(Credit: DESI Legacy Imaging Surveys/LBNL/DOE & KPNO/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA; Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF NOIRLab), D. de Martin (NSF NOIRLab) & M. Zamani (NSF NOIRLab))】

画像を公開した米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、RSCG 55は重力を介して影響を及ぼし合う相互作用銀河のグループです。相互作用銀河のなかには潮汐力によって形が大きくゆがんだり、渦巻腕(渦状腕)が長い尾のように伸びていたりするものもあります。画像の各銀河を結ぶ橋のような構造(tidal bridge)もまた相互作用によって形成されたもので、星、ガス、塵(ダスト)でできています。この構造で結ばれた銀河は左から順に「Z 70-79」「IC 790」「Mrk 1325B」「NGC 4410」というカタログ名で呼ばれています(※)

この画像はチリのセロ・トロロ汎米天文台にあるブランコ4m望遠鏡に設置された観測装置「ダークエネルギーカメラ(DECam)」の観測データをもとに作成されました。DECamはその名が示すように暗黒エネルギー(ダークエネルギー)の研究を主な目的として開発された観測装置で、画素数は約520メガピクセル、満月約14個分の広さ(3平方度)を一度に撮影することができます。当初の目的である暗黒エネルギー研究のための観測は2013年から2019年にかけて実施されました。

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冒頭の画像はNOIRLabから2024年5月22日付で公開されています。

 

※…銀河は収録されているカタログごとに異なる名前を与えられているため、同じ銀河でも複数の呼び方があります(たとえば「M31」「NGC 224」「LEDA 2557」はすべて「アンドロメダ銀河」を指します)。ここではストラスブール天文データセンターのデータベース「SIMBAD」でBasic dataの項目に記載されている名称に統一しています。

Source

  • NOIRLab – A Menagerie of Intertwined Galaxies

文・編集/sorae編集部

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