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4月の空で見られる星座・天体

風が温かくなり、桜をはじめ春の花々が咲き始める季節となりました。4月は星空でも、春の星座が花盛りです。

【▲ 2023年4月中旬の星空(Credit: 国立天文台)】

南の空を見上げると、しし座を見ることができます。一等星「レグルス」を目印にすれば、西に向かって駆けていくライオンの姿がなんとなく見えてきます。春の星座の王者にふさわしい堂々とした姿です。レグルスはしし座の胸の位置にあり、別名を「コル・レオニス(ライオンの心臓)」といいます。

レグルスから少し低い空に目を移すと、そこにはよく似た名前の星「コル・ヒドラエ(蛇の心臓)」があります。こちらは二等星で、うみへび座の胸の位置で輝く星です。

うみへび座は全天88星座の中で最も大きな星座ですが、コル・ヒドラエ以外に明るい星がなく、探すのは難しいかもしれません。

しし座とうみへび座の西側にはかに座があります。かに座も4等星以下の暗い星ばかりで構成されていて探しづらい星座ですが、空の澄んだ場所では中心部分にぼうっとした光を放つ天体を見ることができます。

これは「プレセペ星団」といって、若い星たちが比較的まばらに集まった「散開星団」の一種です。といっても若い星ばかりではなく、双眼鏡や望遠鏡で見ると、若い青白い星に混じって、年老いた赤やオレンジの星も見られます。

プレセペ星団のぼんやりとした光は、中国やギリシャでは亡くなった人の霊が通る道としてとらえられていました。

4月は花が咲き、生き物が次々と生まれる命の始まりの季節。そんな時期に空にのぼるかすかな光を見て、古代の人々は命の神秘性を感じていたのかもしれませんね。

2023年4月の天文現象

2023年4月には、天体同士の位置関係によって起こるおもしろい天文現象が見られます。

 

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●部分日食

2023年4月20日14時頃、一部地域で部分日食が見られます。

日食とは、太陽・月・地球が一直線に並び、月の影で太陽の光が隠され、欠けたり全く見えなくなったりする現象です。日食のうち、太陽の一部分が欠けるものを「部分日食(部分食)」といいます。

【▲ 日食の仕組み(Credit: 国立天文台 天文情報センター)】

4月20日に国内で部分日食が見られる地域は、南西諸島、九州・四国・近畿・関東地方の南部、伊豆諸島、小笠原諸島などです。

最も大きく欠ける小笠原諸島では食分0.271、つまり27%程度欠けた太陽が見られます。
残念ながら南西諸島、小笠原諸島を除いた場所は欠け具合が小さく、日食が起こっているかどうかもはっきりとはわかりません。

ちなみに、インド洋、オーストラリア、東ティモール、インドネシア、太平洋など海外の一部地域では皆既日食が起こりますので、ニュースや動画などでチェックしてみてください。

 

●月と惑星の接近

2023年4月下旬には、月が惑星と接近する様子を見ることができます。

まず、4月23日の夕方には月齢4の細い月が金星に接近します。この日、金星は-4.1等級と目を射るような明るさで、月明かりに負けないほどの存在感を放っています。

また、4月26日の夕方には月齢6の半月よりやや欠けた形をした月が、火星に接近します。

火星は2022年12月をピークに見かけの明るさが減じており、4月26日は2等星とほとんど変わらない1.3等級になっています。それでも火星の不思議なピンク色の光は健在で、月を目印にして見つけることができるでしょう。

【▲ 月が金星、火星に接近。参考:国立天文台(Credit: sorae編集部)】

日食や月と惑星の接近を見ると、地球を含む惑星や月が宇宙空間の中を動き、お互いの位置関係が変わっていることがわかります。

地上にいながらにして宇宙を感じられるこれらの天文現象を、ぜひご覧になってください。

 

Source

  • Image Credit: 国立天文台、sorae編集部
  • 国立天文台 – 皆既日食(日本では見られない)(2017年8月)
  • 国立天文台 – 月が金星、火星に接近(2023年4月)

文/sorae編集部

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