
こちらは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が観測した渦巻銀河「NGC 4535」。
おとめ座の方向、約5000万光年先にあります。
きつく「S」字を描くように中心部を取り巻く渦巻腕(渦状腕)の様子が、精細に捉えられています。

渦巻腕に沿って数多く分布する赤色の斑点は、大質量星の放射する紫外線によって電離した水素ガスが放ったHα(エイチアルファ)線と呼ばれる赤色の光が観測される、HII(エイチツー)領域や電離水素領域と呼ばれる輝線星雲の一種。
ガスと塵(ダスト)でできた雲の高密度な部分で新たな星が生み出されていることから、星形成領域とも呼ばれます。
ハッブル宇宙望遠鏡による最近のNGC 4535の観測は、天の川銀河の近傍にある19個の銀河の観測を通じて5万個以上のHII領域を調査する取り組みの一環として、2024年に実施されました。
得られたデータは、誕生した星が強烈な放射や星風を介して周辺の領域にどのような影響を及ぼすのかをより深く理解する手がかりになります。
冒頭の画像は“ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像”として、ESA=ヨーロッパ宇宙機関から2025年11月17日付で公開されています。
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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